僕は、大学院を卒業してからずっと「研究員」という職だったけど、今年度からは、「教員」という職になった。研究員の時は、基本的には(プロジェクトの)研究を進めることがミッションで、研究をして論文を書くことが仕事。2012年度に物性研に来てからは、研究の他に「分野振興」というミッションも増えて、研究会や若手研究者の交流会を企画したりと、研究以外に使う時間も増えていた。
そして今年度、教員になって講義を持つことになり、学生を教育することが仕事(の1つ)になった。講義は初めての経験ということもあり、始まる前はかなり不安だったけれど、なんとか担当分を無事に終えて、今は、学生さんのレポート提出を待っている状況。ホッと一息です。
今回、講義をやってみて、講義の準備がものすごく大変だということを認識できた。何を教えるか、どのような流れて伝えるかを考えるだけでなく、自分の理解は間違っていないか、しっかり勉強して確認しないといけない。講義をすることで、たぶん、学生さんよりも、自分が一番勉強になってる。
昔の自分を振り返ってみると、小学生の頃は「学校の先生」になりたいと思ってた気がする。しばらくそんな気持ちは忘れていたけれど、実は今、昔の夢が叶ったのかもしれない。これからも、物理の研究を楽しむだけでなく、良い先生になれるように精進していこう。